テラドローンは8月27日、丸の内エリアでUTM(Unmanned Aerial System Traffic Management:無人航空機管制)で自律飛行させた小型無人航空機(ドローン)を用いた実証実験を三菱地所の協力のもと実施した。丸の内エリアの高層ビル街においてドローンをUTMで自律飛行させる実証実験は初だという。

現在、日本では山間部および離島エリアで活発にドローンが利用されようとしており、都市部での本格利用は2022年度以降と想定されている。実証では先進的な取り組みとして、都市部でのドローン利用で必須となるUTMを用いて丸の内エリアで実証実験を行った。

  • ドローン飛行と監視室の様子

    ドローン飛行と監視室の様子

UTMを用いることで空域の差配、ドローン同士および建物などへの衝突回避が可能となり、安全な空の道を描くことが可能できるという。将来の広域な利用も見据えて、当日は複数台のドローンを使用した。

実証場所は、丸の内仲通り(丸の内二丁目ビル・丸の内仲通りビルの間)、目的は都心の高層ビル街でのドローンの活用に向けた課題抽出・検証となり、内容としてはドローンが丸の内仲通りを自律飛行(飛行高度は2.5m)、ドローンにて街の映像を撮影、記録した映像を管理室で監視し、異常有無を確認した。

  • 実証実験エリア

    実証実験エリア

今後、「日常的な街の中の警備業務の効率化」「遠隔監視によるエリア全体の効率的な監視」の実現が期待される中で、同社では警備・防災・物流など幅広い領域において高層ビル街での無人機の活用を三菱地所の協力のもと検討していく予定だ。