GNUは米国時間2019年8月25日、メーリングリストでテキストエディター「GNU nano」のバージョン4.4をリリースしたことを投稿した。nanoはメールクライアントの一部であるPicoを基盤に、独立したテキストエディターとしてバージョンを重ねてきた。

  • WSL上で動作するGNU nano バージョン4.4

    WSL上で動作するGNU nano バージョン4.4

バージョン4.4では、起動時にカーソル位置を制御するオプションや、ハードラップ有効時に先頭の引用文字を自動的にコピーする動作を「-b(--breaklonglines)」オプションに追加。行をコピーするM-6の動作を、カーソルがファイル末尾にある場合も機能するように変更した。 他にも使用する正規表現の明言化や、rcfileが正しく編集でいないなど、先の変更含めた6種類のバグフィックスが加わっている。また、バージョン4.3との差異は50カ所近くに及ぶ。

阿久津良和(Cactus)