横浜信用金庫とNTT東日本 神奈川事業部は31日、振り込め詐欺を抑止するためにAIを活用した実証実験を8月1日から横浜市内のATMコーナー2カ所で行うことを発表した。

実証実験は、ATM設置のカメラ・マイクで収集した情報をもとに、AI技術を活用して解析することで"振り込め詐欺にあっている"か否かを判定しようというもの。被害者のATM前での映像に加え、携帯電話での犯人とのやりとりなどの音声をクラウドのAIで判定。不審な場合は、ATMで利用者に警告し、職員に知らせ"お声がけ"を行う。なお、映像監視とクラウド音声検知による判定は国内初の試みになるという。

  • 音声のクラウド経由でのAI判定のしくみ(横浜信用金庫資料より)

    音声のクラウド経由でのAI判定のしくみ(横浜信用金庫資料より)

実証実験は8月1日から9月30日の期間中、横浜市内の横浜信用金庫ATMコーナー2カ所で行われ、NTT東日本 神奈川事業部が振り込め詐欺未然防止AIシステムの提供や実証実験結果の取りまとめを行う。また、神奈川県警察本部との連携も図られており、「神奈川県警察では、振り込め詐欺の撲滅に向けて、関係機関、団体と連携した様々な取り組みを推進しております。この度の、ATM コーナーにおいて振り込め詐欺被害者の可能性を診断し、犯罪を未然に防ぐ取り組みは、被害抑止に一定の効果があるものと期待しております」とのコメントを寄せている。神奈川県内における2018年の振り込め詐欺被害は2,604件、被害額は約59億円に及んでいる。