宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月25日、7月11日に実施した小惑星探査機はやぶさ2による2回目の小惑星リュウグウへのタッチダウンの位置精度が60cmであったこと、ならびにタッチダウン地点の名称を「うちでのこづち」としたことを明らかにした。

  • はやぶさ2

    第2回タッチダウンの精度は60cm (C) JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

うちでのこづちという名前にした理由についてJAXAでは、「日本の昔話にちなんで、めでたく宝物がでてくるものであるため。ここから採取したサンプルからは、科学的な成果がたくさん生まれることを期待したもの」と説明している。

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  • 第1回タッチダウン地点の名称が「たまてばこ」、第2回タッチダウン地点の名称は「うちでのこづち」。なお、これらの名称はあくまでJAXAによるニックネームで、国際的に認められた名称ではない (C)JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

なお、サンプルを収納するキャッチャ室については、7月11日の14時10分(機上、日本時間)にC室の閉鎖を実施。それに先立って13時40分(同)に、上昇速度を2cm/sほど減速をしているため、サンプラホーンの先端の折り返し部分にサンプルがあれば、それも採取できている可能性があるという。

現在、はやぶさ2は7月20日よりBOX-C運用を行っており、7月25日~27日にかけてリュウグウから高度5km付近まで降下する予定となっている。

はやぶさ2の小型モニタカメラ(CAM-H)が撮影した第2回タッチダウン前後の様子 (C)JAXA