古河電気工業(以下、古河電工)と、ゼンリンデータコムは7月19日、道路標識、照明等の小規模道路附属物の点検・維持管理を非常に簡便にできるシステムを開発し、栃木県日光市のPPP事業にて実証試験を行った結果、従来方法では人手不足、資金不足のため実施困難であった道路附属物の点検・維持管理を、大幅に省人化・低コスト化して実施できることを確認したと発表した。

  • 作業フローの比較

    作業フローの比較

両社が開発した「道路附属物維持管理システム」は、ゼンリンデータコムの持つ「ドライブレコーダー映像からのAIによる道路附属物画像認識技術」と古河電工の持つ「ARによる道路附属物点検支援システム」を融合させ、非常に簡便に道路附属物の施設台帳を作成し、維持管理を行うもの。

同システムの実証試験を栃木県日光市の協力のもと行ったところ、その効果は非常に大きく、手作業で行う従来の点検業務と比較し、約10分の1以下の時間で完了できることを確認したという。

なお、道路附属物維持管理システムは、7月24日〜26日まで東京ビッグサイトで開催される展示会「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2019 インフラ検査・維持管理展」の「古河電工ブース(西1ホール 小間番号 W1Y-28)」に出展される。

  • 「道路附属物維持管理システム」の作業フロー

    「道路附属物維持管理システム」の作業フロー