NTTドコモと電通は、両社の経営資源を活用し、デジタルOOH(Out Of Home:交通広告や屋外広告など、家庭以外の場所で接触する広告媒体の総称)広告の配信プラットフォームの運営および広告媒体の開拓、広告枠の販売事業を行う新会社「株式会社LIVE BOARD(ライブボード)」を2月に設立することで合意したと発表した。
出資金は50億円(資本金25億円、資本準備金25億円)で、出資比率はドコモが51% 電通が49%。
新会社は、携帯電話や各種サービスのマーケティングデータを保有するドコモと、広告取引/運用実績を持つ電通が、それぞれのノウハウとアセットを活用し、OOH視聴データの整備や広告取引の自動化等を実現することにで、現在のOOH広告における課題を解決するとともに、スマートフォンとの連動など新たな価値を付加したデジタルOOH事業の普及・拡大をめざす。
複数のデジタルOOH媒体を横断して複数の広告主が購入できるオンラインのプラットフォームを構築・運営し、インプレッションに基づく広告枠の販売を行うという。
また、ドコモの携帯電話ネットワークの運用データを基にした人口統計「モバイル空間統計」などのデータを活用し、曜日や時間帯ごとに広告設置場所周辺にいた性別・年代等セグメントごとの人数を可視化することで、ターゲットに応じた広告枠の販売を行う。
そして、デジタルOOHと通行者のスマートフォンが連動するなど、新たな付加価値のある広告商品の開発・提供も行うという。また、5Gを活用した高画質・低遅延での広告動画伝送の実現をめざす。