ヤフーは12月19日、インターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」のスマートフォンアプリであるYahoo!ニュースアプリにおいて、「Yahoo!ニュース コメント」を活用しやすくするため、タイムライン上へのコメント掲載などの新機能の提供を開始した。
今回、Yahoo!ニュースアプリトップの「主要」タブのタイムラインの一部の記事に寄せられたコメントを自動的に表示し、「Yahoo!ニュース 個人」に執筆しているさまざまな分野の専門家であるオーサーによるコメント(オーサーコメント)がついている場合はオーサーコメントを掲載する。タイムライン上に直接コメントを掲載することで、普段読まないニュースへ関心を持ったり、理解を深めたりするきっかけを作るという。
また、記事ページのフッターにコメントを掲載し、記事と合わせてコメントを閲覧することで、ニュースへの理解を深めたり、新たな視点を得たりするきっかけを創出するとしている。
さらに、記事見出しの下にコメント数を表示し、コメントが多くついている注目の記事を発見しやすくなっという。Yahoo!ニュースでは、ニュースを通してさまざまな意見に触れ、新たな視点を得たり自分なりの考えを持ったりするきっかけを作りたいと考え、2007年から配信される記事にユーザーが意見や感想を投稿できるコメント機能を実装し、健全な言論空間の創出を目指している。
コメント機能は多くの人が利用しており、11月に実施した自社調査によると「多様なコメントがある」「新しい気づきを得られるコメントがある」といった意見もあったという。一方で、コメントには誹謗中傷などの不適切な内容が書き込まれてしまうこともあり、継続的な対策を実施。
健全な言論空間を構築するため、専門チームによる24時間365日のパトロールを実施しているほか、コメントガイドラインの制定、ユーザー向けの啓発、AIによる悪質な投稿の削除や悪質なユーザーのアカウント停止などの対策を行っている。
さらに、近年はAIを用いたコメントの「建設的度合い」の判定にも取り組み、より建設的なコメントが読まれやすくするための改善を強化しているという。
今後も、多くの方にコメントを活用してもらうための機能追加のほか、健全なコメント欄の提供のための改善を継続していく方針だ。