シスコシステムズは11月26日、400ギガビットイーサネット(400G)スイッチ製品を発表した。2018年12月から顧客企業における初期のフィールドトライアルを開始し、一般向け販売は2019年前半を予定している。
新製品は、既存スイッチの4倍の帯域幅と4倍の拡張性を消費電力を4倍にすることなく、実現するという。
また、最新のCisco Nexusポートフォリオをベースに開発しているため、スイッチ単体での利用に加え、ユーザー企業のニーズに合わせてセキュリティや自動化、可視化、アナリティクスをはじめ同社のソフトウェアと組み合わせるなど、柔軟かつ最適に400Gの導入方法を選択できるとしている。
新製品の特徴として「400GbE化への対応」「最も要求の厳しい環境に対応できる設計」「幅広い選択肢や柔軟性を提供する設計」「継続性を確保できる設計」の4点を挙げている。
400GbE化への対応に関して、新製品は400Gの導入に向けて包括的であり、カスタマイズが容易なアプローチを提供するという。
要求の厳しい環境への対応については、新製品はワイヤースピードを実現するCisco Nexusスイッチ製品の特徴的な機能をサポートするよう設計しており、アプリケーションの可視化やリアルタイム分析、トラブルシューティングのための高度なテレメトリーを含むとしている。
さらに、スケールアウトアプリのトラフィックのために特別に調整したスマートバッファを搭載するほか、同社のApplication Centric Infrastructure(ACI)やTetration、Network Assurance Engineソフトウェアとの統合も可能とし、アプリの俊敏性を高め、データセンターのセキュリティやオートメーションを向上させて400Gをインテントベースネットワーキングに導入できるという。
選択肢や柔軟性については、柔軟な導入オプションを提供し、多様な規模の企業のニーズやワークロードに対応する。Webスケールの企業、高密度またはインテントベースのネットワークを運用する企業、特殊なアプリケーションを使用する企業など、ユーザー企業は自社のニーズに最適なオプションの選択を可能としている。
継続性の確保できる設計に関しては、同社はパートナーやサードパーティ組織と積極的に協力し、400G関連の標準化と相互稼動性の推進に努めており、最新の400G業界のプラグフェストで相互接続やテストソリューションパートナーと連携し、低コストの400G向けの100Gラムダのオプティクスモジュールを実証しているという。