広島県福山市とKDDIは10月29日、東京大学大学院情報学環中尾研究室、プロドローン、サムスン電子、WONDER VISION TECHNO LABORATORYの4者と共同で、11月3日に福山市のふくやま美術館前広場で開催予定の「備後フィッシュフェス」において、5Gを用いたドローンからの4K映像をVRシステムに伝送し、バーチャル飛行を体験する実証実験を実施すると発表した。
同実験は総務省の5G総合実証実験の一環として実施し、同イベントの来場者に対しても公開し体験できるという。
実験の内容は、5Gドローンを用いた4K映像のリアルタイム伝送の技術を用いて同美術館の屋上上空にドローンを飛ばし、ドローンに搭載した4K高精細カメラで撮影した福山城周辺の空撮映像を5Gでリアルタイム伝送し、会場内に設置した特設ドームテント内の半球状スクリーンである「Sphere 5.2」にリアルタイム配信するというもの。
各者は同実験において、福山市は備後フィッシュフェスの主催を、KDDIは同実験の実施及び5Gエリアの設計・構築を担当する。
東大は同実験の実施およびドローン空撮映像のリアルタイム配信を、プロドローンはドローンの機体開発・提供および当日の飛行・カメラ運用を、サムスンは次世代5G移動通信システムの提供およびび当日のシステム運用を、WONDER VISIONは球体スクリーンの開発・運用をそれぞれ担当する。
なお、福山市とKDDIは、地域活性化を目的に5GなどのICTを利用した協定の締結に合意したと発表している。