働き方改革が推進される現在、通勤せずにその時間を自由に使って働ける在宅ワークが注目されている。そして、これらの在宅ワークでよく利用されているのが仮想デスクトップのテクノロジーだ。フリービットは先月、クラウド型仮想デスクトップサービス「freebit cloud X-DaaS」をリリースしている。日経TECH EXPO 2018で同社の仮想デスクトップサービスのデモを実際に見学することができたので、その模様をレポートする。
「freebit cloud X-DaaS」は、オールフラッシュ高速ストレージ「PURESTORAGE」とアプリケーションのプラットフォーム「VMware Horizon」、UTMファイアウォール「Fortigate」の高速、安定、安全の三位一体の仮想デスクトップサービスだ。
フリービットは、データセンターの運営も行っており、その強みを生かしてFortigateを活用したIPsec VPN、ハウジングサービスを活用した高速L2連携、フリービットクラウドVDCやAWSへの閉域アクセス連携などネットワーク連携を実現。これらのバックボーンにより低スペックのPCでも快適に仮想デスクトップを利用できる。
展示会場では、実際に担当者がメモリ2Gというあまりおすすめできないスペックかつ混雑する展示場のネットワーク環境であっても仮想デスクトップが快適に動くパフォーマンスを見せてくれた。担当者によれば、「強力なネットワーク網と高性能のストレージを活用しているため、この環境でもオフィスが快適に動かすことができる」とのこと。
「freebit cloud X-DaaS」のもう一つの特長が「リソースプール+デスクトップライセンス」という契約形態をとっていること。
最低デスクトップ数の台数を前提にvCPU、メモリ、HDDのモデルを何台購入するかを検討する台数固定の契約形態ではなく、まず「リソースプール」という仮想デスクトップ用リソースの枠組みの中でデスクトップモデルを自由に割当てることができるため、利用数の増減などにも柔軟に対処できる。追加したい場合に別途新規契約を行わなくとも、リソースプール内でやりくりできる柔軟性がある。
同社の担当者は仮想デスクトップについて「最近、働き方改革で在宅ワークの比率が増えて、仮想デスクトップにフォーカスが当たりつつある」と仮想デスクトップと働き方改革の親和性についてコメント。利用者が1,000人近くいる大企業は自前で建てた方が安くて便利だが、利用者が20から30人程度の場合、同社のサービスを活用した方がコストも使い勝手も良いと同社製品の強みをアピールした。今後の展開については「他社と連携してOEMとして販売できるスキームにもっていきたいと」と抱負を語ってくれた。