シスコシステムズとソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズは10月16日、シスコビデオ会議ソリューション「Webex」において、ソニー製カメラの採用で合意し、シスコは、カメラ分離型HDビデオ会議ソリューションを12月から発売すると発表した。
今回、Cisco TelePresenceの商品構成の中の「Cisco Webex Room Kitシリーズ」に、ソニー製カメラを採用した「Cisco Webex Room Kit Plus PTZ」を追加する。
シスコは今回、ソニーのパンチルトズーム(PTZ)カメラを採用することで、大規模な会議用途だけでなく、医療や教育など、新たな市場での活用を模索していく。
またシスコは、今回発表した、「Cisco Webex Room Kitシリーズ」をはじめとした、ソニー製カメラを搭載したビデオ会議ソリューションのラインアップを、日本国内での販売展開に加え、アジア市場での提供も開始する。
両社は提携にあたり、2年半にわたって協議を行ってきたという。とくに、シームレスなコードデックを実現するための検討を重ねてきた。今回、カメラのハードウェアに変更は行っていないが、ソフトウェアの部分はシスコ向けにカスタマイズされているという。
シスコシステムズ 代表執行役員会長 鈴木和洋氏は、「ソニーとの技術提携について2年半にわたって検討し、これまで頻繁に協議してきた。今後は働き方改革において、高齢化や人口減などの課題に対応していく必要がある。そこに大きなマーケットの可能性がある」と述べた。
また、米シスコシステムズ バイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャー Webex端末担当 スノーレ・キャブス氏は「イノベーションの背景として人材確保の競争とスピードの必要性の2つがあり、俊敏性が将来の組織において中心的な役割を果たす。その重要なテクノロジーがコラボレーションだ。ソニーとの提携はグローバルにスケールする上で大きな意味がある」と語った。