ソニーおよびソニーセミコンダクタソリューションズは9月28日、独自のLPWA規格「ELTRES」を採用したIoTネットワークの商用化に向けた国内プレサービスを提供開始すると発表した。
両社は、昨年4月にELTRESの技術開発を発表し、商用化に向けた技術検討と実証実験を行ってきた。
ELTRESは、空中線電力が20mWの特定小電力(Sub-GHz)無線でありながら、見通し100km以上の通信距離、および時速100km以上の高速移動中でも通信可能という特徴を持ち、ETSI(European Telecommunications Standards Institute)において国際標準規格として公開された。
ELTRESの公開を受け、ソニーネットワークコミュニケーションズは、ELTRESを採用したIoTネットワークサービスの商用化に向けた国内プレサービスを、9月28日より提供開始した。
プレサービスでは、専用送信端末を使ってELTRES IoTネットワークを利用することが可能で、提供エリアは東京都、利用料は1000円、利用可能期間は最大3カ月となっている。
情報を高感度に受信することができるため、登山や海上での遭難対策、ドローンの安全飛行など様々なIoTシステムでの活用が期待されるという。