デルとEMCジャパンは23日、「Dell EMC Unity」および「Dell EMC SCシリーズ」ソフトウェアのメジャーアップデートを発表した。これにより導入企業は、パフォーマンス、機能、また製品への投資効果をより長期間活用できるように設計されたパワフルな新機能を利用できるとしている。

  • Dell EMC Unity

    Dell EMC Unity

今回のアップデートは、「Dell EMC Unity」と「Dell EMC SCシリーズ」のオールフラッシュおよびハイブリッドストレージアレイの両方に組み込まれているソフトウェアの一部として、現在有効なProSupport(プロサポート)契約を有しているユーザー企業向けに無償提供されるもの。アップデートすることで、ワークロードパフォーマンスやストレージ容量、データ保護能力、可用性を高めることができる。

「Dell EMC Unity」は、展開の高速化、管理の合理化、統合したストレージ ワークロードのクラウドへのシームレスなティアリングを実現できるソフトウェア。今回アップデートされた新バージョンでは、「アレイベースのファイル レプリケーション」、「データ モビリティ」、「セキュリティの強化」といった機能を提供し、アプリケーションの継続的なオペレーションを実現する。

また、「Metrosync」は、アレイベースのレプリケーションを完全に補完するソリューションを提供し、すべての「Dell EMC Unity」ハイブリッド/オールフラッシュ構成で、同期/非同期のブロックおよびファイル レプリケーションオプションを利用可能にとなった。これらのレプリケーションオプションの組み合わせにより、トランザクショナルアプリケーションデータのRPO(目標復旧時点)とRTO(目標復旧時間)、長距離ディザスタリカバリ、データのアグリゲーションと配布の向上を実現する。

  • Dell EMC SCシリーズ

    Dell EMC SCシリーズ

また、最新の「SCOS 7.3」では、大幅なIOPSパフォーマンス向上やシングル/マルチアレイ環境の管理性の向上、エンタープライズクラスの効率性と可用性の向上などが図られている。SCOS 7.3にアップグレードすることで、SCシリーズの導入企業はワークロードのパフォーマンスが大幅に向上する。なお、Dell EMCによるテストによれば、VDIやSQL OLTPといったアプリケーションにおいて、33%〜54%のパフォーマンス高速化を実現したということだ。

価格は、「Dell EMC Unity」 「Dell EMC SCシリーズ」ぞれぞれ300万円台から。「Dell EMC Unity OE 4.4」および「Dell EMC SCシリーズ SCOS 7.3」は、現在有効なデルProSupport契約を結んでいるユーザー向けの無償ソフトウェアアップグレードとして提供される。