デルとEMCジャパンは10月17日、Microsoftデータセンター環境のサポートを拡張・強化する「XCシリーズ」「Cloud for Microsoft Azure Stack」「Ready Bundle for Microsoft SQL Server」の大規模アップデートを発表した。これは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)からハイブリッドクラウド、データ分析まで、幅広いユースケースとITトランスフォーメーションをサポートするという。

Microsoft Hyper-Vを含む任意のハイパーバイザーで多様な仮想環境を運用している企業にHCIアプライアンスを提供するXCシリーズでは「Data Protection」およびMicrosoft Windows 2016との統合により、Dell EMC XCシリーズは簡素化したバックアップ環境とハイパーコンバージド インフラストラクチャ(HCI)管理機能を提供する。

管理インタフェース環境内で実行するデータ保護管理コンソール「Data Protection Management Console」は、クラスタで稼働している「Avamar Virtual Edition」によるデータ保護、Data Domainへのバックアップ、VirtustreamおよびMicrosoft Azureへのクラウドのデータ階層化が可能になる。IT管理者は、1つのターンキーソリューションで、複数のXCシリーズクラスタのバックアップを迅速かつ簡単に監視・管理できるという。

また、Windows Hyper-V 2016のサポート、「XCシリーズ」クラスタへのインサイトを含め、既存の導入企業は追加費用なしで利用でき、これらの「Azure Log Analytics Solution(Azure ログアナリティクスソリューション)」はOMSベースのデータセンター自動化ツールにXCシリーズを統合することで、トレンド分析や挙動の異常検出といったインサイトを提供するとしている。

インフラストラクチャおよびPaaS(Platform as a service)を提供するターンキーハイブリッドクラウドプラットフォームのCloud for Microsoft Azure Stackでは、Dell EMC、Microsoft Azureクラウドソリューションプロバイダー(CSP)ダイレクト/インダイレクトパートナーモデルを通じてMicrosoft Azureを提供し、エンドツーエンドのMicrosoft Azure Stackハイブリッドクラウドソリューションをグローバルで顧客に直接およびチャネルパートナーを通じて提供する認定を取得した。

Ready Bundle for Microsoft SQL Serverに関しては、第14世代のサーバ「PowerEdge」のサポートに追加したほか、ストレージの「Unity」が追加されている。

大規模アップデートを施した各製品の価格は、XCシリーズ、Ready Bundle for Microsoft SQL Serverともに個別見積もり、Dell EMC Microsoft Storage Spaces Direct Ready Nodesが1200(税別、配送料込・3年保守料込の最小構成価格、保守3年間、プロサポートを含む)万円()~。各製品ともに2017年第4四半期(11月~1月)にグローバルで提供開始を予定している。