さくらインターネットは7月30日、「高火力コンピューティング」の1つである「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ」の新モデルとして、NVIDIAの最新GPU「Tesla V100 for PCI-Express」を搭載したGPUサーバ「Tesla V100(32GB)モデル」の提供を開始した。

  • 「Tesla V100」の仕様

    「Tesla V100」の仕様

同サーバは、NVIDIAのGPUアーキテクチャであるNVIDIA Voltaが採用されており、1個のGPUでCPU最大100個分の性能を持ち、Volta世代から搭載された「Tensor Core」により、ディープラーニング性能で100TFLOPSを突破しているという。

今回、Tesla V100(32GB)モデルのラインアップ追加と同時に、昨年12月から提供中のTesla V100(16GB)モデルの価格を改定。長期利用を検討するユーザーの費用対効果が高くなるよう、月額料金を安くしているほか、これまで同社の営業担当経由でのみ販売を行ってきたTesla V100モデルについてウェブからの申込受付を開始し、導入しやすくした。

さくらの専用サーバ 高火力シリーズは、高性能な物理サーバをクラウドのような手軽さで利用できる「さくらの専用サーバ」の基盤を活用し、計算資源用に最適化したサービス。GPUシステムを手元で動かしているかのような操作性・性能のGPUコンピューティング環境を、すぐに利用できるという。

同社が運営する石狩データセンターからサービスを提供するため、ユーザーの施設内へのGPUサーバ導入時に課題となる電源・空調設備などの準備は不要なことに加え、同社の技術スタッフによる24時間365日のオンサイト保守が提供されるため、機材メンテナンスの手間もかからず、オンプレミス環境で用意するよりも簡単に最新のGPUサーバを使うことを可能としている。

価格はいずれも税別で、初期費用が93万6000円、月額11万5000円、GPUカード追加/枚で初期費用が72万円、月額4万9000円。さらに、「Tesla V100(16GB)モデル」の価格改定も行い、初期費用が92万4000円、月額9万9000円、GPUカード追加/枚で初期費用が68万円、月額4万7000円。