東陽テクニカは、超解像顕微鏡モジュールを開発・製造するBioAxial(バイオアキシャル)の新製品、「ユニバーサルCODIM 超解像顕微鏡モジュール」の販売を、6月27日より開始することを発表した。

  • ユニバーサル CODIM 超解像顕微鏡モジュール

    ユニバーサル CODIM 超解像顕微鏡モジュール

同製品は、ライフサイエンス用蛍光顕微鏡に装着するだけで、90nm解像度の超解像顕微鏡に変えるモジュール。市販されているほとんどのメーカーのライフサイエンス用蛍光顕微鏡に取り付けることが可能で、既に所有している蛍光顕微鏡の性能を、容易にかつ安価に、生細胞観察が可能な超解像顕微鏡レベルにまで向上できるという。

超解像顕微鏡で課題となっている、光毒性による影響を大幅に軽減する「低光毒性」と「蛍光試薬の低褪色性」を、4月に発売された共焦点蛍光顕微鏡用 超解像モジュール「CODIM100 超解像モジュール」から引き継いだ。また、長時間かつ高時間分解能のタイムラプス測定を実施し、生体現象を的確に検証・評価できるようになる。これにより、生細胞内における蛋白質の挙動を鮮明に観察する、特に長時間・高時間分解能をタイムラプス測定する研究者には、理想的なシステムとなるという。

独自のオペレーションソフトウェアを搭載し、直感的な操作が可能であるほか、既存の蛍光試薬をそのまま利用できるため、これまでの実験プロトコールを変更することなく過去の実験データを継承しつつ、より詳細な評価を実現でき、初期導入コストおよびランニングコストを抑えられるということだ。

なお、同モジュールは、6月27日〜29日に東京ビッグサイトで開催されるバイオ・ライフサイエンスに特化した専門技術展、「BIO tech 2018 第17回 バイオ・ライフサイエンス研究展」の同社ブース(東7ホール E51-12)に展示される。また、6月27日 13:30〜14:00の東7ホール E-10では、ライブセル超解像画像取得モジュール CODIM「共焦点顕微鏡を活用したライブセルイメージ取得において低光毒性と超解像顕微鏡イメージを実現するアドオンモジュール!!」と題されたセミナーが開催される予定となっている。