プライム・ストラテジーは5月22日、仮想化ソフトウェア上に仮想環境の立ち上げなどを自動化することを実現するツール「Vagrant」にWordPress実行環境を対応させた「KUSANAGI for Vagrant」の提供を開始したと発表した。

プライム・ストラテジーが提供する「KUSANAGI」は、WordPress実行時間3ミリ秒台、秒間1000リクエストをページキャッシュ非使用で実現するCMS実行環境。

「KUSANAGI」はMicrosoft AzureやAmazon Web Servicesをはじめ、24のプラットフォームに対応しているが、今回、ローカルでも実行可能な仮想化ソフトウェアを基盤とするVagrant上においてKUSANAGIを導入することが可能になった。

これにより、Windowsなどのローカル端末にもKUSANAGIを容易に導入可能になり、Web制作者やクラウドインテグレータなどの開発者は開発環境としてのKUSANAGI導入を自動化することや、ローカルでかつオフラインでのKUSANAGI環境を実行することも可能になるとしている。

2018年7月には、ローカルのKUSANAGI環境からリモートのKUSANAGI環境にデプロイするためのインタフェースの提供が予定されており、クラウドを利用した本番環境へのデプロイがより容易になるという。

発表時点で、KUSANAGI for VagrantはVirtualBoxのみをサポートしている。また、Vagrant環境内に正式な手順によって構築されたKUSANAGIは正式にサポートされるが、Vagrantに関するサポートは提供されない。