フォトシンスは、 グロービス・キャピタル・パートナーズ、大和企業投資、YJキャピタル、また個人投資家を引受先とする第三者割当増資と、新生銀行、日本政策金融公庫、オリックスからの融資などにより総額10億円の資金調達を行ったことを発表した。この度の資金調達で、累計調達額は15億円となる。
フォトシンスが、2016年7月から提供している法人向け後付け型スマートロック「Akerun Pro」は、2年弱で2500社に採用された。個人情報を多く扱う人材紹介業・金融業・士業に加え、多拠点を構える企業・コワーキングスペース・シェアオフィスへの導入が伸びているという。
このたび同社は、調達した資金を元に人材確保と販売促進を行う。年々増加する導入企業への手厚いサービスを行うためのサポート体制の強化と、引き合い件数の増加に伴うセールス窓口の整備が急務となっており、現在は正社員50名体制で運営しているが、2年後には100名規模への拡大を計画しているという。また、これまでのネットを中心としたマーケティングに加え、リアルな媒体を活用した積極的な販売促進の実施する方針だ。
また、今回の調達に合わせ、グロービス・キャピタル・パートナーズの湯浅エムレ秀和氏が当社の社外取締役に就任した。
なお、「Akerun入退室管理システム」とは、Akerun Proをドアのサムターン(鍵のつまみ)に貼り付けるだけで、権限を持つユーザーがスマートフォンアプリや登録したNFC対応ICカードを使って鍵の施錠・解錠できる仕組み。Web管理画面「Akerun Manager」から鍵権限の付与・剥奪を行え、クラウド上での権限管理・履歴管理を実現する。フォトシンスは同システムを、初期費用無料、月額レンタルモデルで提供している。