武田薬品工業は5月8日、アイルランド製薬大手のシャイアーを買収することで同社と合意したと発表した。
武田薬品は今回の買収に関して、同社の重点領域におけるリーディングカンパニーとしてのポジション、魅力的な地理的拠点、規模と効率性の増強、生産性の高い研究開発体制のさらなる強化につながるものとなると説明している。
今回の発表に際し、武田薬品のクリストフ・ウェバー代表取締役 社長 CEOは、「シャイアーの高度に補完的なポートフォリオとパイプライン、さらには経験豊富な従業員の方々が加わることにより、今まで以上に強いタケダへの変革が加速する。統合後の会社は、消化器系疾患領域およびニューロサイエンス(神経性心疾患)領域、オンコロジー(がん)領域、気象疾患領域、血漿(けっしょう)分画製剤におけるリーディングカンパニーとなる」などと述べている。
なおこの買収はすでに両社の取締役によって承認されており、2019年上期(1~6月期)に完了する予定であるとのこと。今回の買収の完了により、武田薬品の株主は統合後の会社の約50% を保有することになる。