Microsoftは2018年5月3日(現地日時)、Windows Admin Center用SDKプレビュー版(以下、WAC SDK)をリリースしたことを、公式ブログで明らかにした。WAC SDKはGitHub上で公開しており、拡張機能を開発するためのドキュメントやサンプルコードを含んでいる。同社はWAC SDKを用いることで、以下のようなソリューションを実現できると説明した。

・サーバーおよびクラスタ管理ツールと製品やサービスを統合し、シームレスな監視や管理、問題解決方法の提供。

・WACプラットフォーム機能を利用した、AAD(Azure Active Directory)のサポートや多要素認証、RBAC(Role-Based Access Control)、ロギングといったセキュリティ強化。

・HTML5、CSS、Angular、TypeScript、jQueryなどの最新のWeb技術とWAC SDKに含むUIコントロールを使用したユーザー体験の強化。

MicrosoftはWindows Admin Centerによるパートナーや開発者向けのプラットフォーム構築を目指しており、DataONはWindows Serverで動作するDataON HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)を監視・管理するWebブラウザーベースのソリューション「DataON MUST」を開発。富士通はFujitsu PRIMERGYサーバーのハードウェアコンポーネントの監視・管理を行う「Fujitsu ServerView Health and RAID extensions」を提供する。また、Squared UpはSCOM(System Center Operations Manager)に接続するエンタープライズIT用コンソール「Squared Up」を発表した。

  • DataON MUST(画像は公式ブログより抜粋)

    DataON MUST(画像は公式ブログより抜粋)

  • Fujitsu ServerView Health and RAID extensions(同)

    Fujitsu ServerView Health and RAID extensions(同)

  • Squared Up(同)

    Squared Up(同)

これらの拡張機能はWACの管理ページからインストール可能。Microsoftは「我々はパートナーや開発者に拡張機能を構築して、製品やソリューションに価値をもたらし、顧客体験の向上を呼び掛けている」と、SDKのダウンロードやWindows Admin Centerエコシステムへの参加を募っている。

  • Windows Admin Centerの拡張機能マネージャー

    Windows Admin Centerの拡張機能マネージャー

阿久津良和(Cactus)