インターステラテクノロジズ(IST)は4月29日、同日予定していた「MOMO」2号機の打ち上げを見送り、30日以降に延期すると発表した。

  • MOMO2号機 射点

    29日午前7時ころの「MOMO」2号機の射点の様子。少しわかりづらいが、高所作業車でロケットの点検作業を行っている様子が見られた (写真提供 : 大塚実氏)

既報の通り、ISTは4月29日の5時から8時に予定していた打ち上げを延期すると発表していた。同社はその際に、「今後の予定は決まり次第ご案内致します」としていたが、ひとまず現段階においては、当初予定されていた、29日の11時から12時30分もしくは16時から17時30分ではなく、30日以降の打ち上げとなることが分かった。

その理由についてISTは、「問題解決に時間がかかる見込みのため」と説明。今朝打ち上げの見送りを発表したのちに、「機体を立てた状態で再点検したところバルブ駆動用窒素ガスの漏れを確認した」といい、現在はその場所の特定などの作業に追われている様子だ。今後はさらに、機体を横向けにし、配管やソレノイドバルブなどの確認作業を行う予定であるとしている。

なおこれにて、ISTが当初予定していた打ち上げのスケジュールはすべて終了することとなった。しかし、「打ち上げは30日以降に延期」との発表であったため、まだ近いスケジュールでのMOMO2号機の打ち上げには前向きであるようだ。

ISTは今後、15時以降に記者会見を実施する予定だとしている。その場で問題の詳細、および今後の予定についてが語られることだろう。そちらの様子も引き続き現地レポートとして掲載予定であるため、続報をお待ちいただきたい。