PTCは27日、サービスパーツ管理(SPM)ソリューションである「Servigistics」に、コネクティッド機能を活用した因果関係に基づく需要予測および保全予測を実現する新機能を実装したことを発表した。

Servigisticsは、サービスパーツ・ネットワークの最適化を40年以上にわたり実現してきた、特定用途向けのソリューション。最新版には、新たな接続機能や予測アルゴリズムが実装された。これにより、優れた修理作業予測やスペースの最適化、新たなパフォーマンスベース・ロジスティクス管理機能、複雑なチェーンでの在庫活用最大化に向けた新手法に対応する。

この新機能は、次世代の予測精度と在庫最適化をサービスパーツサプライチェーンに導くもの。シリアル管理される部品のステータス情報を使用して、寿命制限部品(LLP)の交換時期やロータブル(再生可能な部品)、メンテナンスイベントを予測することが可能となる。これによりユーザーは、Servigisticsサービスパーツ管理(SPM)ソリューションの独自アルゴリズムとThingWorxを組み合わせ、接続された機器・設備や部品からのデータを活用して予測精度を向上させることが可能となる。

Pratt & Whitney マテリアルズ・センター・オブ・エクセレンスのアソシエートディレクターを務めるロブ・トマスティク氏は、次のように述べている。「Pratt&Whitneyは、大型商用エンジンを世界の主要旅客機の25%以上に供給しています。我々の成功は、場所や時間を問わず、顧客が必要とするサービスを提供することにかかっています。Servigisticsは、我々のオペレーションが顧客企業の高い基準を確実に超え続けることに寄与しています」

一方、PTC Servigisticsビジネスユニットのゼネラルマネージャを務めるレズリー・ポールソン氏は、「ThingWorxを活用することで多くの顧客は、IoTやデジタル変革の取り組みから価値を創出、展開しています。Servigisticsは、接続された資産から得られるデータの価値を生かすことで、サービス事業を改善し、顧客に提供するサービスを拡大することを可能にしています」とコメントしている。