Moffは22日、同社製スマートトイ「Moff Band」で計測した各種モーションデータを、iTunes経由でCSV出力できるiOSアプリ「Moffロガー」をリリースしたことを発表した。同アプリは、本日からApp Storeにて無料でダウンロードできる。

「Moffロガー」アイコン

「Moffロガー」アイコン

「光学式モーションキャプチャーシステム」は、専用のスーツを着用して身体に複数のマーカーを取付ける必要があるうえ、マーカー位置を測定するためのカメラなどの機材・設備が大掛かりになってしまうため、測定場所、所要時間、価格、着脱の手間、人件費などが導入のハードルとなっている。

今回、Moffが発表した「Moffロガー」は、既に市販されているスマートトイ「Moff Band」を使うため、特別なスーツやマーカー、大規模な機材や設備等は不要。iOSアプリからiTunes経由でのCSV出力機能を備えるため、手軽に使えるモーションキャプチャーアプリとして、主にMoffバンド(6軸センサー)の生データを解析されたい研究機関や大学などでの活用が期待される。

  • 装着はとても簡単

    装着はとても簡単

また、Moffロガーの概要は、対応OSはiOSのみ。対応端末はiPhoneおよびiPadで、Moffバンド接続数は最大5台まで。データ出力方法はcsv(iTunes経由)。Moffロガーから出力されるデータは、データ取得時刻(世界標準時、UNIX時間)、3軸加速度(X,Y,Z)、3軸角速度(X,Y,Z)、クオータニオン(X.Y,Z,W)、ユーザー加速度(X,Y,Z)、回転行列(X.Y.Z)で、これらをタイムスタンプ付きで約20サンプル/秒の間隔でCSV記録する。

なお、ストリーミングでデータ取得や反映を行う場合、「Moff Band」をモーションキャプチャーデバイスとして活用できる「Moff モーションキャプチャ・プラットフォーム」の「Moff SDK」を利用する。Moff SDKには、iOSネイティブ用/Androidネイティブ用/Unity(for iOS/Android)用が用意され、モーションデータを活用した様々なアプリケーション開発が可能となっている。

  • 「Moffロガー」画面

    「Moffロガー」画面