NXPセミコンダクターズ(NXP Semiconductors)は、先進14LPC FinFETプロセス技術を採用した、同社初となる組み込みマルチコア・ヘテロジニアス・アプリケーション・プロセッサ「i.MX 8M Mini」を発表した。
同製品の核となっているのは、最大2GHzで動作する最大4個のArm Cortex-A53コアと、400+MHzで動作するCortex-M4コア・ベースのリアルタイム・プロセッシング・ドメイン。i.MX 8Mのコア・オプションは、特定用途で超低消費電力を実現するために最適化されているが、さまざまなクラウド・プロバイダのコンシューマ、オーディオ、産業、機械学習トレーニング/推論アプリケーションに必要なプロセッシング能力を備えている。
また、i.MX 8M Miniは、ハードウェア1080pビデオ・アクセラレーションを統合しており、双方向ビデオ・アプリケーションや2D/3Dグラフィックスが可能なほか、先進的なオーディオ機能によりオーディオ・リッチなアプリケーションも実現する。
i.MX 8M Miniファミリは、より広範なシステム・コネクティビティを可能にし、産業レベルをターゲットとした高速インターフェースにより、あらゆる汎用組み込みコンシューマ/産業アプリケーションでの使用が可能となっている。
さらに、さまざまなピン互換製品とシステムレベルのイネーブルメントを提供し、ユーザーのシステム設計時に極めて高いフレキシビリティを実現する。DDR3L、DDR4、LPDDR4メモリをサポートしていることから、システムコストの最適化と製品寿命の延長を実現する選択肢をユーザーに提供する。
なお、同製品は一部の顧客向けのサンプル供給は2018年第2四半期に、一般向けサンプル供給と量産は2019年第1四半期に開始予定となっている。