ダッソー・システムズは、ドイツの清掃機器メーカーであるケルヒャーが、デジタル変革促進に向けて、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを採用したことを発表した。

ケルヒャーは、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを導入することで、製品開発プロセスの統合、従業員のコラボレーションとナレッジ共有の促進、製品の開発・製造コストの削減を図る。

また、ケルヒャーは今後、同プラットフォームの活用範囲を広げ、システム・エンジニアリング、構成管理、製造、アフターサービス、パッケージデザイン向けにデジタルツインを構築することを計画しているという。

ケルヒャーのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるMichael Stritzelberger氏は、「当社ブランドのパフォーマンス強化や、イノベーション、品質の向上にあたり、当初はオンプレミスの 3DEXPERIENCEプラットフォームを展開するつもりでしたが、クラウド版の 3DEXPERIENCEプラットフォームがビジネスに多大な価値や利益をもたらすと分かり、迷うことなくクラウド版に決めました」と述べ、「クラウドへのデジタル変革という全社的戦略を後押ししつつ、お客様のために自らを刷新していくための柔軟性と俊敏性も高めていきます」と続けている。

また、ダッソー・システムズの産業機械業界担当バイス・プレジデントであるフィリップ・バーティソル氏は、「市場競争の激化、複雑さの増大、コストの上昇といった状況下で産業機械メーカーが成功するには、お客様の要望どおりに高品質な製品を定義、製造し、世界中のどこからでも、誰よりも迅速に、サービスを提供できなければなりません」と述べるとともに、「デジタル化を模索しているのであれば、企業規模の大小に関わらず3DEXPERIENCE プラットフォームが有効です。堅牢なデジタル環境を通じて、設計、シミュレーション、製造、生産技術、サービス開発、意思決定などを支援し、成功を現実のものにします」とコメントしている。