ソフトバンクグループが100%出資するディープコアは29日、学生や研究者、起業家を対象に、AI分野に特化したインキュベーション事業を開始することを発表した。
同事業は、AI分野、特にディープラーニング領域における優れた若手起業家人材を育成し、スタートアップ支援を行うもの。さまざまな教育研究機関や企業と連携しながら、共同プロジェクトの推進やスタートアップ企業育成につながる新しいエコシステムを構築し、ディープラーニングの社会実装と起業家育成を目指す。
まず、日本でディープラーニング領域の研究をリードする東京大学松尾研究室と共同研究契約を締結し、企業との共同プロジェクトの実施や起業家育成を進め、今後は他の教育研究機関などにも連携範囲を拡大していくという。
ディープコアは、公募を通じて選抜されたメンバー向けに、東京都文京区本郷にコワーキングスペースを開設するとともに、NVIDIAの協力の下、GPUなどのAIコンピューティング プラットフォームを用意し、自由に研究開発できる環境を提供する。
また、企業と共同で実証実験などを実施し、ディープラーニング技術などを活用して、実社会における課題解決に取り組む機会を提供する。ディープコアは産業界とのアクセスを構築するとともに、プロジェクトマネジメントや各種サポートを行う。さらに、起業意欲がある優れたメンバーについては、創業支援を行うということだ。
今後は、2018年2月1日よりメンバーの公募を実施し、2018年春にインキュベーション施設を開設するという。詳細は、ディープコアのWebサイトに掲載される。