島津製作所は、デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」を販売開始した。同装置では、従来品よりサイズのコンパクト化を実現し、視認性と走行性を向上したほか、大型フルフラットモニタやFPD(Flat Panel Detector)収納部ロック機能、豊富なオプションなどによって高い操作性を実現したという。

  • デジタル式回診用X線撮影装置

    デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」

デジタル式回診用X線撮影装置は、救急処置室や新生児集中治療室など緊急性の高い医療現場での検査や病棟回診に使用されるもの。すでに同社のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt」シリーズは世界60か国以上で稼働しており、シリーズ累計で3400台を超える販売実績を有している。

今回開発されたMobileDaRt Evolution MX8 Versionは、これまで培ってきた技術や実績を結集して開発したもの。使用者を多方面から支援すべく、デザインが一新されている。

そのほか、ワイヤレスハンドスイッチなどの新しいオプションを使用可能にし、本体のモニタやコリメータ周辺、FPD収納部などの利便性を高め、X線の焦点距離を伸ばして高いベッドでの撮影にも対応しやすくすることで、回診業務のさらなる効率化に貢献するとしている。

なお同装置は、キヤノン製または富士フイルム製の最新FPDに対応できるとのこと。価格は1億900万円~(税別、システム構成により異なる)となっている。