マクニカネットワークスは1月16日、群馬スノーアライアンスのノルン水上スキー場(群馬県みなかみ町)と共同で、IoT無線の新技術であるLoRaWAN(ローラワン)を活用したゲレンデでの実証実験を開始したと発表した。期間は3月31日まで。

LoRaWANは、920MHz帯の免許不要な周波数帯を利用した新しい無線通信規格となり、従来の無線と比較して省電力で広範囲をカバーすることができるため、電源の確保が難しい場所や従来の無線では電波が届きにくい場所でも利用することが可能。

実証実験では、位置情報を取得できるLoRaWAN対応の小型無線通信端末をパトロールスタッフやリフトのスタッフが持ち、スタッフの位置情報のリアルタイムな把握を実現し、効率的な人員配置を行うことや遭難や迷子といった緊急時に無駄のない対応を行うことを可能としている。

今後の展開として、ゲレンデの利用客にLoRaWAN対応の小型無線通信端末を携してもらうことで、コース外への誤侵入で遭難した人の発見やゲレンデ内での迷子の早急な発見に役立てることを期待しているという。

また、駅からゲレンデまでの送迎バスに同様の小型無線通信端末を取り付けることにより、バスの位置情報をパソコンやスマートフォンから確認するサービスへの応用も検討しており、応用を通じて安全で便利なスキー、スノーボードを楽しめる環境の提供への支援を検討していく考えだ。