今年も残すところあとわずかとなりました。マイナビニュース テクノロジーでは、今年も先端技術にまつわる情報を多数発信してきました。昨今、めまぐるしいスピードで時流が変化している中、分野ごとの話題を振り返ることで、この1年のハイライトをお目にかけられればと思います。
ここでは、マイナビニュースで2017年に掲載された「医療分野」の記事の年間アクセスランキングトップ3をお届けします。
第3位 「慶大、食事で摂取されるリンの代謝が老化や寿命を制御していることを解明」
まずアクセスランキング3位は、「慶大、食事で摂取されるリンの代謝が老化や寿命を制御していることを解明」という記事でした。
同記事は、慶應義塾大学が、リンに対して寿命を制御する分子が、老化を制御する「Klotho」という遺伝子の発現に影響を与えていることを明らかにしたと発表したもの。これまで分かっていなかった、リンの接種と老化メカニズムの関係を明らかにしたという内容となっています。
第2位 「中国で発生したインフルエンザの性状が明らかに - 東大」
つづいて第2位は、「中国で発生したインフルエンザの性状が明らかに - 東大」という記事。
2013年話題となった「鳥インフルエンザウイルス」。2017年2月には、2016年に変異したと考えられる新たな鳥インフルエンザウイルスに感染したことが観測されていました。同ウイルスに関する動物実験を行った研究チームは、「今後、同ウイルスによる世界的大流行(パンデミック)が起こると、甚大な健康被害をもたらす」とコメント。
遠い世界の話ではなく、危機感を感じさせる研究発表が多くの読者の関心を引いたようです。
第1位 「親世代が得たストレスへの耐性などは子孫にも受け継がれる - 京大」
アクセスランキングトップは、「親世代が得たストレスへの耐性などは子孫にも受け継がれる - 京大」という記事でした。
同記事は、京都大学が発見した、ホルミシス効果(ストレス耐性の上昇や寿命の延長)が、数世代にわたって子孫へと受け継がれると発表した内容を紹介したもの。環境変化を経験した個体が子孫に対して適応力を授けるという、種の生存戦略の1つである可能性が考えられるといいます。
今回の実験は、モデル生物である線虫C.elegansを用いたものだったということですが、これは多くの生物においても重要な知見と予想されているそう。ヒトでも同様のことがいえるのでしょうか?
以上、2017年のマイナビニュース「医療分野」の年間アクセスランキングトップ3を紹介しました。これからも最新の医療分野の情報をお届けしていきますので、2018年もご注目ください。