Microsoftは2017年12月1日(現地時間)、Visual Studio Code上でJavaを扱う開発者向けに、単体テストを自動化するフレームワーク「JUnit」をサポートする拡張機能「Java Test Runner」をリリースしたことを公式ブログで明らかにした。

JUnit バージョン4.8.0以上に対応し、単体テストの実行やデバッグ、ログの表示をVisual Studio Code上で実行できる。なお、利用にはJUnitのほか、Visual Studio Code バージョン1.17.0以降、JDK バージョン1.8.0以降、Language Support for Java by Red HatDebugger for Javaが必要。

  • Visual Studio Code上でJavaの単体テストを容易にする拡張機能「Java Test Runner」(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    Visual Studio Code上でJavaの単体テストを容易にする拡張機能「Java Test Runner」(画像はすべて公式ブログより抜粋)

Visual Studio Codeのデバッグコンソールは入力を禁止しているため、Java Test Runnerを使用時は統合ターミナルなどとの連携で値入力を行う。また、同時にデバッグ時に必要な起動構成ファイルのlaunch.jsonにストップエントリーを追加することで、事前にブレイクポイントを指定する必要もない。

  • 統合ターミナルや外部ターミナルを利用して、入力処理を行う

    統合ターミナルや外部ターミナルを利用して、入力処理を行う

  • launch.json側でストップエントリーを加えることで、ブレイクポイント設定を気にせずデバッグできる

    launch.json側でストップエントリーを加えることで、ブレイクポイント設定を気にせずデバッグできる

Microsoftは今後、Visual Studio Code バージョン1.17.0から実装され、ワークスペースやタスクビューの再読み込みを必要としないマルチルートワークスペースへの対応やバグフィックスに注力しつつ、ステップフィルターや式の評価、ホットコード置換をサポートしていくと説明している。なお、Java Test Runnerのソースコードや詳細はGitHub上で確認できる。

阿久津良和(Cactus)