日本IBMは10月31日、ITサービス・マネージメントとビジネス・プロセスの自動化などをクラウド環境のSaaSで提供する「ServiceNow」を活用したビジネスを本格的に開始すると発表した。同社は「ServiceNow専門組織」を設立し、コンサルタント、オートメーションを専門とするIT技術者などから構成され、ServiceNow Japanとともに営業活動を推進し、顧客のデジタルトランスフォーメーションに向けた取り組みを支援するという。

両社は、2月にグローバルな戦略的パートナーシップに合意し、グローバルにおける実績やスキルおよびIBMのコグニティブ、オートメーション・テクノロジーを融合し、日本の顧客に価値を提供していく。

企業の経営戦略を支えるITが複雑化する状況下において、運用管理の効率化や安定化を目指したITサービス・マネージメントの自動化への関心が高まっているほか、自動化を進めるためには、優れたソリューションとともに、導入や運用に関する豊富な実績やスキルを活かした最適なサービス・フレームワークを構築することが重要だという。

ServiceNowはITサービス・マネージメント、ITオペレーション・マネージメント、ITビジネス・マネジメントなどをSaaSで提供し、統合されたITサービス管理プラットフォームにより自動化を支援している。また、ITだけでなく、人事、カスタマーサービス、セキュリティーオペレーションなどのサービスも提供している。

一方、IBMは2011年からServiceNowの包括的なソリューションのマネージド・サービス・プロバイダーとなっており、世界中の数多くのプロジェクト経験を有する。これらのグローバルでの実績に基づくベスト・プラクティスや、すでに導入され再利用可能なサービス・アセットを活用し、高品質で迅速なシステム構築を支援するという。