ZMPは、車間距離計測向けステレオカメラシステム「ZMP RoboVision2 CarTrackパッケージ」を発売した。同製品は、ステレオカメラと画像認識ソフトウェアで構成される、前走車を検出し距離を計測するシステム。また、すでに「RoboVision2」を所有しているユーザー向けに、「CarTrackオプション」のみの販売も行う。
価格は、ZMP RoboVision2 CarTrackパッケージ(RoboVision2、CarTrackオプション、処理用PCのセット)が170万円(税別)、CarTrackオプションのみが50万円(税別)。
近年、ADAS・自動運転技術の開発、またロボット技術の開発において、カメラでの環境認識の重要性はますます高まり、特にカメラだけで距離を算出できるステレオカメラの活用が注目されている。同社では2015年よりソニー製のCMOSセンサを用いたステレオカメラRoboVision2を研究開発用に販売、2016年には「物体検出パッケージ」の販売を開始している。今回発売するCarTrackパッケージは、新しい画像処理手法を採用し車間距離の計測に特化したシステムとなる。
同製品は、路面の傾きの影響を抑え前走車の検出と追跡をするアルゴリズム(VTS:Virtual Tilt Stereo)を搭載している。また、ADAS・自動運転技術制御におけるカメラを用いた車間距離の計測には前走車の検出と追跡するアルゴリズムの開発が必要だが、同システムでは両者を兼ね備えたソフトウェアが付属されていることが特長となる。
なお、同製品は9月19日より受注を開始しており、2017年10月末の出荷を予定している。