最近のスマートフォンはカレンダーや連絡先などのバックアップデータをクラウドサービスに自動的に同期してくれることが多い。新たなスマートフォンを購入した際にアカウントデータを入力するだけで、バックアップから復元されたかのようにスマートフォンがこれまで使っていた状態になったことを経験している人もいるだろう。しかし、このサービスを過信していると痛い目を見るかもしれない。
fossBytesに9月18日(米国時間)に掲載された記事「Google Will Delete Android Backups If You Don't Use Your Phone For 2 Months」が、Android 6.0を搭載する端末はGoogle Driveにバックアップを取ることができるが、端末を2カ月使わないでいると自動的にバックアップデータが削除されるようだと伝えた。
同記事は、オンラインコミュニティ「Reddit」への投稿に基づくもの。投稿者のTanglebrook氏は保存していたAndroid端末のバックアップデータを使おうとして、消失したことに気付いたと語っている。Googleのサポートに問い合わせたところ、削除されたデータは復旧されないことが確認されたという。
GoogleはGoogleドライブのサポートページ「Googleドライブで端末のバックアップを管理、復元する」において、「バックアップは、端末を使用している間は維持される。端末を2週間使用しなかった場合、バックアップの下に有効期限が表示される」と明記している。
Android 6.0を搭載した端末は、Googleドライブに、「アプリ」「通話履歴」「端末の設定」「連絡先」「カレンダー」「SMS(Pixel スマートフォンのみ)」「写真と動画(Pixel スマートフォンのみ)」をバックアップし、復元することができる。
こうした期間を指定した上でのバックアップデータの消去は、Androidに限らずiOSでもベンダーが削除できる条件が用意されている。現代のビジネスマンにとってスマートフォンは欠かすことのできないツールだ。バックアップは定期的に取るとともに、不慮の事故でデータが失われないようにすることにも注意を払う必要がある。