ジャガー・ランドローバーは、同社のスポーツカーである「E-TYPE」に電動パワーユニットを組み合わせた電気自動車「E-TYPE ZERO」を製作したことを発表した。
同車は、XKエンジンと同じ配置にできる出力220kWの電動パワートレインを搭載し、電動モーターも、バッテリー・パックの真後ろに置くことで、「E-TYPE」のギアボックスと同じ配置になるようにしている。バッテリーパックは、従来の「E-TYPE」に使用していたXKエンジンと同じ寸法で、かつ重量もほぼ同じものだという。
こうしたことから、サスペンションやブレーキなどの車体の基本構造を変更する必要がなく、前後重量配分も変わらず、従来の「E-TYPE」のような走りとハンドリング、乗り心地、ブレーキングが体験できるという。
また、従来の「E-TYPE」から46kgの軽量化に成功。270kmという航続距離を実現し、40kWhのバッテリーは家庭用電源で1晩のうちに充電可能だとしている(電源に応じて通常6~7時間)。
1949年から1992年まで製造していた「E-TYPE」、「XK120」、「Mark II」、「XJ6」といった、同社を象徴する大半のモデルにXKエンジンを採用していた。このことから今後、同社は、これらの車両に電動パワートレインを組み込むことも可能だとしている。