オプティムは8月31日、静岡県藤枝市が取り組んでいる「IoT(LPWA)プラットフォームを活用した公共テーマ型実証実験事業」において、産業振興分野の「圃場データの可視化による農業の圃場管理支援」事業者として選定され、AI・IoT技術を活用した精密農業の取り組みである「圃場管理支援事業」を開始することが決定したと発表した。

圃場管理支援事業とは、藤枝市が所有しているIoTプラットフォームと、オプティムの「OPTiM Cloud IoT OS」が連携し、降水量、気温、日照などの圃場データを可視化するとともに、気象、土壌などの環境データを分析し、圃場管理の最適化を行う取り組み。農家が保有する圃場にフィールドセンサを設置し、LPWAネットワークを利用して、収集された圃場データを藤枝市が所有しているIoTプラットフォームに蓄積し、OPTiM Cloud IoT OSで動作するアプリケーション上で分析する。

今回の取り組みは、2017年8月~2018年3月の期間で実施。今後の構想としてはドローンやネットワークカメラから取得した画像をAIを用いて解析し、病害虫の検出や圃場の最適収量予測などの実施を目指す。

「圃場管理支援事業」イメージ

一方、藤枝市が取り組むIoT(LPWA)プラットフォームを活用した公共テーマ型実証実験事業は、ICTの効果的な活用による地域経済の活性化と市民サービスの向上を目指し、今後のICTの柱となるIoTの活用を促進するため、藤枝市とソフトバンクが連携して構築するIoT(LPWAのうちLoRaWAN)プラットフォームを活用した取り組みとなる。同取り組みを通じて、藤枝市におけるIoT技術の発展と、それによる産業競争力向上や豊かな暮らしの実現に寄与するとしている。