サイバーエージェントは8月29日、広告クリエイティブの自動生成を研究する専門組織「AIクリエイティブセンター」を設立したと発表した。なお、第1弾として検索連動型広告のTD(タイトル&ディスクリプション)の大量生成から入稿、差し変え、レポートまでを一貫して行うサービス「QSクリエイター」の提供を開始する。

新たに設立したAIクリエイティブセンターでは、最適・大量・高速なクリエイティブの開発および運用を目的に、広告クリエイティブの自動生成を研究し、最先端の広告クリエイティブの自動生成サービスの開発・提供を行う。

第1弾のサービスとして提供するQSクリエイターは、検索連動型広告において、アルゴリズムにより効果的と判断されたTD(=タイトル&ディスクリプション:広告文のタイトルと説明文)をAIに機械学習させることで、検索連動型広告におけるテキストラインティングの最適化かつ自動化を目指す。

また、同サービスの提供に伴い20人の専門のライターチームを構築し、新規TDの大量制作、入稿、差し替え、レポート、分析までをオペレーショナルに実行する。これにより、大量のテキストクリエイティブの制作および掲載が可能となり、検索連動型広告におけるクオリティスコアの全体的な向上とデータ実績の蓄積を図るという。

今後は、媒体ごとに効果的と判断された蓄積データをAIに組み込み学習させることで、検索連動型広告におけるテキストラインティングを最適化するサービスに順次拡大し、「人」×「AI」の掛け合わせにより、効果的なテキストクリエイティブの大量生成を実現するとしている。

さらに、AIクリエイティブセンターでは、同社のアドテクノロジー分野におけるサービス開発を行うアドテクスタジオのAI研究組織「AI Lab(エーアイ ラボ)」と連携しつつ、広告クリエイティブの自動生成ツールの開発・提供を行うことで、企業のマーケティング活動における課題解決と広告効果の最大化を図るクリエイティブソリューションを提供していく方針だ。