The Independentに7月31日(米国時間)に掲載された記事「Facebook's artificial intelligence robots shut down after they start talking to each other in their own language|The Independent」が、Facebookの研究を取り上げ、人工知能技術(AI)を使ったチャットボットを会話させたところ、人間には理解できない言語で会話を始めることがあったと伝えた。しかも、人間にはわからない言語による交渉において成功したものがあったという。
この話は、Webメディア「Fast Co. Design」がFacebook AI Research (FAIR)の科学者であるDhruv Batra氏に行ったインタビューに基づくもの。 同氏によると、ボットのBobとAliceは次のような会話を行ったという。
Bob: I can can I I everything else.
Alice: Balls have zero to me to me to me to me to me to me to me to me to.
AIの活用は幅広い分野で積極的に研究開発が進められている。チャットボットの開発もそうした分野の1つで、FacebookはAIによる交渉に利用できるチャットボットなどを開発する研究に取り組んでいる。研究成果として、AIを利用することでその可能性が示唆されている。特に交渉するために自分が興味がないことに関しても興味があるように振る舞う行動が見られたことが主張されている。
AIを活用したこうした取り組みで人間が理解できない言語が使われるようになる例はFacebookが初めてではない。なお、The Independentでは、Facebookは、チャットボットが独自の言語で会話を始めた機能を停止したと報じている。