6月21日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Honda Shut Down Plant Impacted by WannaCry|Threatpost|The first stop for security news」が、ランサムウェア「WannaCry」の影響を受けたホンダ(本田技研工業)が埼玉県狭山の工場の運用を一時停止していたと伝えた。この影響で1000台ほどの車輌の製造が計画通りに実施できなかったとされている。
この件について最初に報じたのはロイター。古い生産ラインで使われていたコンピュータがWannaCryに感染したことにより、一部が停止したものと見られている。現在、生産ラインは再稼働しているという。本田技研工業はマルウェアへの対策を実施していたが、一部のPCがこうした対応から漏れていたとされている。
WannaCryは世界中で感染しており、その被害を受けた企業も多い。WannaCryがどのような目的で開発され、背後にどのようなグループが存在しているのかについては、世界中のセキュリティファームや機関が分析を実施している。このマルウェアは今後も感染が続く可能性が高く、注意が必要。