日本IBMとイオンフィナンシャルサービスは6月22日、日本やアジア各国の顧客や提携加盟店向けの金融プラットフォームを構築するために、ブロックチェーン技術の適用可能性に関する実証実験を2017年7月3日より開始すると発表した。
イオンフィナンシャルサービスは傘下子会社を通じ、日本国内だけでなく海外の11カ国においてクレジット、決済、ファイナンスなどの金融サービスを提供している。今回の実験では、イオンフィナンシャルサービスの有するネットワークとブロックチェーン技術を活用し、買い物やサービス利用時の仮想通貨決済、ポイント決済、加盟店などの企業間の清算にかかる決済、これらの決済取引データの管理運営と利活用などについて、適用可能性と影響を検証する。
なお、同実験には「Linux Foundation」が中心となって推進しているオープンソースのブロックチェーン技術推進コミュニティー「ハイパーレッジャープロジェクト」のブロックチェーン基盤「ハイパーレッジャーファブリック」を利用するとのことだ。
今回の実験を通じて、日本IBMはイオンフィナンシャルサービスが推進する金融分野への同技術の適用を支援し、実用を視野にさらなる技術開発を推進していくとしている。