では、どの部門が牽引役なのか。せっかくなので、コーニングのおもな事業をザッと点描してみよう。

同社でもっとも売上高比率が高いのが「ディスプレイテクノロジー部門」(2016年部門別売上高比率37%)で、この部門ではディスプレイに利用されるガラス基板を製造している。次が「オプティカルコミュニケーション部門」(同31%)で、光ファイバケーブルが主事業だ。そして前出の「スペシャリティマテリアルズ部門」(同12%)、自動車用排ガス浄化用担体フィルタがメインの「エンパイロメンタルテクノロジー部門」(同11%)、「ライフサイエンス部門」(同9%)と続く。

コーニングが手がける事業のサンプル。左がガラス基板、右は光ファイバケーブル

左からスペシャリティマテリアルズのガラス類、自動車用排ガス浄化用担体フィルタ、ライフサイエンスが手がける製品

このうち、オプティカルコミュニケーション部門とライフサイエンス部門の担当者から話を伺えた。