SAPジャパンは4月18日、SAP Cloud Platform(従来のSAP HANA Cloud Platform)を強化し、標準的なPaaSから、デジタル変革に直面する企業を支援するイノベーティブなクラウドプラットフォームとして推進していくことを発表した。

これに伴い、「SAP Cloud Platform SDK for iOS」を4月から提供開始する。同ソリューションは、SAP Cloud Platformと統合した高度なiPhone/iPad用エンタープライズアプリを迅速かつ簡単に開発するためのツール。開発には、Appleが開発したプログラミング言語「Swift」を用いることができる。

また、SAPのIoTポートフォリオ「Leonardo」のコア基盤となるSAP Cloud Platformでは、IoTサービスによるデバイス管理機能が、40以上のデバイスプロトコルをサポートしている。新しいリリースでは、IoTサービスをSAP Cloud Platform Streaming Analyticsサービスと統合し、ストリーミングデータのより高速な処理が可能になる。

さらに、SAP Cloud Platform Workflowサービスを4月から提供開始するほか、SAP Cloud Platform Big Data Services(旧Altiscale)では、ビッグデータアプリケーションの基盤としてクラウド上のHadoopサービスを提供する。

同社は、東京のデータセンターでSAP Cloud Platformの運用を開始し、本格的にサービスを提供しているが、SAP Cloud Platform上で、業種向けクラウドソリューション「SAP BusinessObjects Cloud」「SAP Vehicle Insights」「SAP Sports One」の提供を開始した。

2016年に国内にデータセンターを開設することを発表