NECネッツエスアイ(NESIC)は3月29日、IoT向けグローバル・モバイル回線サービスである「ネッツワイヤレス グローバル」を2017年4月から販売開始すると発表した。価格は、基本メニューの場合で10MBプランが月額300円~、50MBプランが同1080円~。同社はNECグループのアセットも利用して製造業などを中心に拡販し、IoT関連事業で2018年度に売上100億円を目指す。

ネッツワイヤレス グローバルのイメージ

新サービスは、インターネットから分離した完全閉域網のモバイル回線サービス「ネッツワイヤレス」の通信設備基盤と、世界各国のキャリア網と接続できるグローバルSIMにより、高いセキュリティを必要とするIoT用途に適したセキュアなグローバル・モバイル回線を提供するという。

回線契約・支払などの管理の一元化、運用基盤の共通化や現地回線相当の価格水準を実現するとともに、従来のネッツワイヤレス同様にユーザー企業の用途や利用状況に合わせたサービス・メニューを用意する。

同サービスは、インターネットを介さない完全閉域網(2017年度上期に提供予定)のため、情報漏洩リスクが低く、高いセキュリティを必要とするIoTに最適なモバイル回線をグローバルにし、1枚のSIMで各国キャリア網に接続できるグローバルSIMにより、回線契約・支払等の管理を一元化すると同時に、国や地域ごとの個別設定作業なども不要となるため、ユーザー企業の業務を効率化するという。

また、同社のIoT関連機器やシステム、ソリューションの検証・評価などを行うIoTラボや、製品の受け入れからキッティング、発送までを担うSCM(Supply Chain Management)基盤であるsDOC(Service Delivery Operation Center)の利用により、ユーザー企業のIoT導入に際して必要な評価・検証からSI、SCMの提供まで、一括したサービスを提供するとしている。