日立金属は3月15日、磁性部材の研究開発強化に向け、山崎製造部内の軟磁性部材に関する研究開発機能を日立フェライト電子に移設するとともに、研究開発機能を増強することを発表した。

軟磁性部材は、電気自動車やハイブリッド電気自動車をはじめ、鉄道車両、ネットワーク機器、再生可能エネルギー用のパワーコンディショナなど、さまざまな分野で、主に変圧器やリアクトルといった電力変換器に搭載され電力変換の部材として用いられており、近年では、電気自動車に対する注目の高まりを受け、需要の増加や性能向上などのニーズが高まりつつある。

今回の決定は、そうした市場ニーズに対応することを目的としたもので、軟磁性部材の製造を担う日立フェライト電子に研究機能も集約することで、製造と研究開発を一体化し、より顧客ニーズにマッチした技術開発を加速させるとしている。

なお、今回の投資額は約14億円が予定されているという。