トークノートは23日、社内SNS「Talknote」の新機能として"オーバーワーク検知"を追加すると発表した。

Talknoteへアクセスしていない時間が短いと、オーバーワークと検知される

同機能は、Talknoteへアクセスしていない時間が設定した下限よりも短い社員を検知し、オーバーワークの可能性を経営者や人事担当者など管理者へ通知するもの。

オーバーワークによる心身の疲労は、メンタルヘルス不調の原因のひとつとされており、平成28年版過労死等防止対策白書によると平成27年の被雇用者・勤め人の自殺者数は6,782人となっている。この問題を解消するため、厚生労働省では、2015年12月より労働者が50人以上いる事業所でのストレスチェックの義務化を施行。企業は、会社としてメンタルヘルス不調防止への取り組みを強化する必要に迫られている。

一方で、組織が一定の人数規模を超えてくると、人事担当者が社員ひとりひとりへ対応することは難しくなってくるため、メンタルヘルス不調防止への取り組みを仕組みとして構築する必要がある、というのが同機能の開発背景だという。

従来の本人からの申告による勤怠管理手法では、労働時間の実態を正確に反映しきれずにオーバーワークを見逃すケースが散見されていたが、業務で頻繁に使用するツールで把握することで、実態に基づいたオーバーワークのケアをすることができ、メンタルヘルス不調を未然に防ぐための対応が可能となる。同機能により、業務でのコミュニケーションをTalknoteへ一元化すれば「仕事をしている時間=Talknoteへアクセスしている時間」となり、実働時間を正確に把握できるとしている。

さらに、既に利用可能となっているTalknoteへのアクセスや投稿数の変化を人工知能で解析し、意欲の減退などを検知する「アクションリズム解析」とあわせて活用すれば、より高い確度で離職を未然に防げるということだ。