2017年の年頭にあたり、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の代表取締役社長を務める菊地哲氏は、以下の年頭所感を発表した。
新しい年を迎え皆様にご挨拶を申し上げます。
昨年CTCグループは、3ヶ年中期経営計画の2年目に入り、サービス型ビジネスの拡大、グループ総合力の発揮、人・技術・事業への投資という「3つのシフト」を推進しました。
基幹系システムに特化したクラウドサービス「CUVICmc2」やマルチベンダー環境でのシステム保守サービス「Avail-I」「Avail-ProE」の開始、既存ビジネスの深耕や地域ビジネスの拡充を意図した大規模な組織改編、インドネシア拠点の設立に向けた取り組みなど、目標に向けて着実に歩んだ年でした。
Brexitに始まる世界の変動からは、驚きと共に将来の不確かさや複雑さを実感しました。身の回りでも、IoT、AI、FinTechを中心としたデジタルトランスフォーメーションが進行し、新たなITサービスが次々と生み出されています。まだ多くは実証段階にとどまっていますが、今年はいよいよ実践に突入するでしょう。
CTCは、実践的なビジネスの目線で技術の目利きを行い、状況に応じて柔軟かつ機敏に取り組むことで新たなITの新たな使い方を見出していきます。
一方で、朝型勤務の奨励施策に続き、昨年はスライドワークや時間単位有休、モバイルワークなどを整え、CTCの「働き方変革」を第2フェーズに押し進めました。引き続き、社員がそれぞれの生活(ライフ)に合せて多様な働き方(ワーク)を選択できる職場づくりに臨みつつ、新しいテクノロジーに対する姿勢やオフィスの概念にまで踏み込んで働き方の転換を図ります。Agile Workstyle、これが柔軟で機敏な働き方を表す今年のモットーです。
2017年、中期経営計画の最終年度を迎えるにあたり、3つのシフトを仕上げて成果を出し、ITを通して夢のある豊かな社会の実現に貢献していきます。