三菱商事は12月5日、日立製作所(日立)と合弁で10月18日に設立した産業用総合リモートセンシングサービス会社であるスカイマティクスが12月5日より新事業所にて営業を開始したと発表した。また、産業用ドローンの技術開発を行うプロドローンへの出資を行ったことも明かした。
ドローンや人工衛星に搭載したセンサーで上空から取得したデータは、さまざまな産業において事業の効率化や低コスト化などのメリットをもたらすと期待されている一方で、データの取得・解析を行うシステムを自社で構築し運用するのは簡単ではない。
スカイマティクスでは、三菱商事の幅広いネットワークと蓄積された事業経験により顧客ニーズを開拓し、日立が持つITと社会インフラ両分野の専門技術とプロドローンが有する産業用ドローンの開発力を組み合わせ、データの取得から解析までを一手に引き受ける最適なソリューションを提供する。
具体的には、農業分野に向けて、専用ドローンによる正確かつ効率的な農薬散布のサービスや作物の生育状況の分析結果を提供するサービスを、建設分野では、現場において各部品につけたICタグをドローンで読み取ることで、効率的かつ安全に部品の加工状態や在庫状況を確認できるサービスの提供を2017年より開始する予定。
将来的には、これらソリューションを提供する過程で蓄積されるビッグデータと、IoT技術を組み合わせたデータプラットフォームサービスの提供も目指すとしている。