今期決算は“マック復活”で着地?

マックの2016年12月期は、多くの新商品にも支えられる形で好調に推移している。期初の通期業績予想では33億円の黒字を見通していた営業損益も、第3四半期決算を発表したタイミングで50億円の黒字に上方修正した。今期決算は“マック復活”を印象付けるような結果で着地しそうだ。

人気商品復活キャンペーンの終了で落ち着くかと思われた新メニュー攻勢も、若菜氏が「お楽しみに」と話していたところを見ると、まだまだ手を緩める気はない様子。同氏は今期中にも何らかの新商品を用意しているような口ぶりだった。

真価を問われる来期のマック

新メニューでの集客には成功したマックだが、気になるのは今後も同様のペースで新作を投入し続けられるかどうかだ。今回のキャンペーンを見ても明らかなように、マックは復活・再販を仕掛けられる過去の資産を大量に持っているが、そろそろ何か新しい、驚くような新商品を見たいような気もする。

かるびマックの発表会に駆けつけた千原ジュニアさんは、食べた感想を「懐かしい味」と表現。復活させられる商品を多く持っているのはマックの強みだが、同社が大切にする“ワクワク感”を感じられるような新商品も見たいところだ

新規参入の外資系バーガーチェーンも含め、様々なメニューが出回るようになった日本のハンバーガー市場であるだけに、この市場を開拓したマックが次に何を仕掛けるかには注目したくもなる。売れる新商品を定期的に投入し続けるのか、あるいはメニュー以外の部分で何か新しい施策が飛び出すのか。来期はマック復活の真価が問われそうだ。