アライドテレシスは11月10日、ファーストイーサネット・インテリジェント・スイッチのSecure HUB FS980Mシリーズである「AT-FS980M/28」「AT-FS980M/52」「AT-FS980M/28PS」「AT-FS980M/52PS」の出荷を11月17日より開始すると発表した。

「AT-FS980M/28」(上)「AT-FS980M/52」

「AT-FS980M/28PS」(上)「AT-FS980M/52PS」

Secure HUB AT-FS980M/28、AT-FS980M/52、AT-FS980M/28PS、AT-FS980M/52PSは10BASE-T/100BASE-TXポートを24/48ポート、SFPスロットを4スロット装備したファーストイーサネット・インテリジェント・スイッチ。

オプション(別売)のSFPモジュールの追加により、1000M光ポートや1000BASE-Tポートの実装が可能だ。4スロットのSFPスロットのうち2スロットにスタックモジュールを装着することでスタックポートとして動作し、エッジ・スイッチでVCS(Vertual Chassis Stack)構成が可能なため、エッジレイヤーでの機器運用管理コストの削減を実現している。

AT-FS980M/28PS、AT-FS980M/52PSの10BASE-T/100BASE-TXポートは、IEEE 802.2at準拠のPoE+機能を搭載し、1本のイーサネットケーブルで通信データと大容量電力供給が可能。最大375Wの供給電力に対応し、1ポートあたり15.4WのPoE給電時において最大24ポート、30WPoE給電時には最大12ポートまで電源供給を可能としている。

主な特徴として「AlliedWare Plus(AW+)」「AMF(Allied Telesis Management Framework)メンバー装置に対応」「EPSRトランジットノードに対応」「充実したセキュリティー機能」の4点を挙げている。

AlliedWare Plus(AW+)は機能ごとのモジュールに分割されており、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えることが可能。これにより、旧来製品と比べシステム全体の可用性が高まるほか、業界標準のコマンド体系に準拠し、他社製品からの移行においてもエンジニアの教育に要する時間と経費を削減することができる。

AMFメンバー装置に対応については、ネットワーク上のスイッチやルーターを仮想的な1台の機器として統合管理し、管理運用の一元化、簡素化、自律化により管理・運用に関わるコストの削減を実現するネットワーク仮想化機能。AMFは統合管理を行うAMFマスターと、管理されるAMFメンバーで構成し「一元管理」「自動構築」「自動復旧」「非AMF装置対応」「分散マスター処理」の5つの機能でネットワークの統合管理を実現するとしている。

EPSRトランジットノードに対応では、EPSR(RFC3619)はリング構成のネットワークにおいてレイヤー2レベルでの障害の検出と経路の切り替えを高速に行う(最短50ミリ秒未満)。新製品はEPSRリング内にトランジットノードとして接続することができる。

充実したセキュリティー機能に関してはIEEE 802.1X認証/Web認証/MACアドレスベース認証や、それら認証方式の同一ポート上で混在が可能なTri-Auth機能など、さまざまな認証機能に対応するとともにポートセキュリティー、SSH、DHCPスヌーピング、SNMPv3、ユーザー認証データベース(RADIUS/TACACS+認証)など多様なセキュリティー機能をサポートしている。

価格はいずれも税別でAT-FS980M/28が12万3200円、AT-FS980M/28PSが15万3200円、AT-FS980M/52が21万3200円、AT-FS980M/52PSが25万3200円。