Microsoftは9日(現地時間)、英国防省がExchange Online ATP(Advanced Threat Protection)を導入したことを公式ブログで発表した。

Exchange Online ATPは、クラウドベースのメールフィルタリングサービスとして、未知のマルウェアやウイルスから組織を保護するソリューションとして、メールの添付ファイルやハイパーリンクnaなど標的型攻撃メールの対策が可能。Office 365 Enterprise E5に含まれていることから、"Office 365 ATP"とも呼ばれる。

Microsoft CVP Ron Markezich氏は、英国防省CDIO(Chief Digital and Information Officer)のMike Stone氏が発言した「Microsoftはセキュリティやプライバシー管理、クラウドサービスの厳格な基準を満たして透明性を提供している」を引用し、自社のクラウドサービスとデジタル変革を組み合わせることで、世界クラスの信頼性とパフォーマンスを提供できることを強調している。

Markezich氏は、英国防省で使われている9万5,000以上のメールボックスを監視し、加速するサイバー脅威から政府の重要なデータを保護する手助けを行える。英国防省の遵守義務を満たしつつ、サービス運用中の完全な可視性と顧客のデータ制御可能にする、と今回の事例についてアピールした。

阿久津良和(Cactus)