BASFは9月28日、新たなポリフタルアミド(PPA)製品群「Ultramid Advanced N」を発表した。

同製品群は非強化、ガラス短繊維、長繊維で強化された複合材、難燃性のグレードで構成され、各製品は100°Cまで安定した機械的特性(ガラス転移温度:125°C)を維持し、優れた耐薬品性、低吸水性、低摩擦、低摩耗などの特徴を持つ。

Ultramid Advanced Nは白物家電や消費者向け電子製品、モバイル端末向けコネクタや機能統合型のハウジング部品など、高温で腐食性の媒体やさまざまな燃料と接触するエンジン、ギアボックス周辺の自動車部品や構造部品に使用でき、ギアホイールや、その他の摩耗性のパーツへの適用も可能。さらに、鉛フリーはんだのリフロープロセスにも適しており、例えば、SMD(表面実装デバイス)技術を使用した回路基板アセンブリなど、電気電子産業でも利用が見込まれている。

BASFは「Ultramid Advanced Nを使用することで、他の材料では限界に達してしまうような困難な環境向けに、より軽量で強度の高いプラスチック部品を設計できるようになります。この新たなPPAの特殊な特性が組み合わさることで、ユニークな製品の製造が可能になり、様々な用途で使用する際の問題を解決することができます」とコメントしている。